練行足(れんこうあし)とは、時間軸で動いていく通常のローソク足チャートではなくボラティリティ(価格変動)により動く非時系列チャートです。
練行足は練り足と呼ばれることもあり、基本的には陽転や陰転した場合に買いや売りの取引判断をします。
通常のローソク足チャートと練行足チャートではどういった違いがあるのかを確認していきましょう。
ドル円(練行足チャート)
練行足の特徴としては、2色のブロックが上昇したり下降したり横ばいになったりとローソク足に似ているようで似ていないチャートです。
ローソク足とは違い、ヒゲもなければ価格の上げ下げでブロックの幅が変わるということもありません。
あらかじめ決めた値幅の2倍以上の価格変動がある場合にブロックを描いていきます。
仮に練行足の条件を50pipsで設定した場合、ドル円の価格が100円から100円50銭以上になった場合は陽線となるブロックを書き足し、99円50銭以下になった場合には陰線を書き足すようになります。
どのように練行足を使ってトレード判断をしていくのか?
練行足だけを使ったトレード判断は非常にシンプルです。
ここで紹介している練行足チャートでは、陽線が緑色で陰線が赤色です。
上のチャートは日足ドル円の練行足チャートです。
70円台に突入した2012年ごろから2016年2月までのチャートです。
陰線(赤色)から陽線(緑色)に切り替われば買い判断(もしくは上昇トレンド判断)。
陽線(緑色)から陰線(赤色)に切り替われば売り判断(もしくは下降トレンド判断)。
平均足にも似たところがありますが、1度トレンドが発生してしまうとノイズのような動きに影響されずにチャートを描きます。でも、チャートの中間あたりを確認して頂くとわかりますがレンジ相場ではどうしてもダマシになることもあります。
ドル円日足の練行足チャートで2012年ごろから中期・長期トレードをしていれば、とんでもない金額を稼げていたことになります。
今回は日足をベースに練行足を表示していますが、どの時間軸にも対応させることができトレンド相場やレンジ相場の判断としても使うことができ、トレードロジックとしても十分使うことができます。
練行足はFXではあまり耳にすることはありませんが、先物や株式トレードをしている方であれば知っている方も多いかもしれません。
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